中・高生時代について

We were just kids when we fell in love.

英語 / 渡邊 聡大

Q1 先生は中学生・高校生時代どんな生徒でしたか。

中高生時代、その当時は私なりに学校という場の様々な場面で、迷ったり悩んだりしていたのでしょうが、 基本的には学校が大好きでした。僕の世界のすべてがそこにあった、というか、そこにしか私の居場所はありませんでしたから。

基本的には明るく、他の人から見て楽しげな生徒だったと思います。勉強も楽しかったし、部活動も楽しかった。中学2年生の時に教師になりたい、と思いました。自分の世界が狭すぎて、ここが楽しいからここで働きたい、と思ったのでしょうね。今も全く後悔はないですが、あまりに単純であったことは否めません(笑)。

楽しげに振る舞っていたと同時に、この辺りの時期からあれやこれやと、いろんな事をうじうじと考えていました。どうしてこの人はこういうことを言うんだろう、こういうことをやるんだろう、という風に他者に対しての思索が多かったかもしれません。答えが出ないと本屋や図書館に行きました。そこに答えがあるときもあったし、さらにわからなくなることもありました。

高校に入ると、 中学で始めた楽器にのめり込んでいたので、迷わず吹奏楽部に入り、楽器を吹き続ける日々でした。いわゆるコンクール強豪校に入学したので、文字通り、朝から晩まで楽器を吹いていました。高3の秋だというのに県代表として、秋田へ遠征したのもよい思い出です。

 

Q2 先生の中学校・高校時代の今に繋がる思い出を教えてください。

中学生の時、教師になりたいと考えたことが、今の私につながっています。ただ、学校というものを全面的に賛美していた私のような者が教師になるなら、やはり注意が必要です。学校というシステムの問題点には常に目を光らせていたいし、学校というシステムに一時的でも懐疑的になった生徒にも寄り添いたい。そこにはいつも注意しています。

高校時代は楽器を吹いてばかりいましたが、ここで得られた大きな「教え」があります。 何かを習得しようとする時、自分の力量で足りない部分を自覚して、その部分を補うための方法を自分で考えて、工夫をして、それなりの量の鍛練を積めば、少しずつ習熟していくことができる、何事もある程度までは目標に近付ける、と確信しました。いわゆるメタ認知が出きるようになったとも言えるでしょうか。

この認知が英語学習に応用がききました。当時の私は自分で英語学習ストラテジーを工夫して作っていました。そして、この原稿を書いている今も、興味があるのは生徒の学習ストラテジーとモチベーションの関係です。

50分の授業でたくさんの事柄を伝えられたとしても、その時間で英語学習が終わるわけではありません。生徒が自分の勉強方法に取り入れられるような方策を授業で示すこと、その方策を生徒が自分の勉強時間内で試すことを通じて成果を上げること。結果として高いモチベーションを得ること。そのサイクルを是非作りたい。

そんなことをよく考えるのは、自分が楽器を相当な時間をかけて練習することで、得た「教え」の結果だと思います。

渡邊 聡大

英語 / 渡邊 聡大